2018年に『大名行列』で小学館児童出版文化賞を受賞したイラストレーター、シゲリカツヒコさんの受賞後第一作となる『だれのパンツ？』（株式会社KADOKAWA）が発売中だ。
男の子が1人で団地内の公園で遊んでいたら、空から誰のものかわからない色鮮やかな模様の大きなパンツが落ちてきた。そこで、団地内の各部屋を回って持ち主を探すというストーリーだ。
団地内に住んでいるのは人間だけではなかった。ゴリラやカメレオン、最上階には「あの世」につながる部屋もあって･･･という、ちょっと怖い奇想天外な冒険が続く。ガウディや大友克洋、「かいじゅうたちのいるところ」など、いろいろな要素がミックスし、ドローンや、ときに魚眼レンズで見ているかの極端に誇張された空間処理に目を奪われる。絵のどこかに、おはなしのつづきがわかるヒントが隠れており、さがし絵要素も満載だ。
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